その名はイエス・キリスト
経堂拷ェ教会 松本敏之

 わたしがブラジルで出会った賛美歌に「その名はイエス・キリスト」という歌があります。こういう意味の歌詞です。

1. その名はイエス・キリスト。
 飢えに苦しみ、飢えのために叫んでいる。
私たちは彼を見ながら通り過ぎる。
 時には急いで教会へ行くために。
その名はイエス・キリスト。
 家も無く、歩道脇で眠っている。
私たちは彼を見ながら通り過ぎる。
 酔っぱらって寝ているんだと言いながら。

  ※彼は私たちの間におられ、
   私たちは彼を知っている。
   彼は私たちの間におられるのに、
   私たちは彼を軽蔑している。


2. その名はイエス・キリスト。
 字が読めず、物乞いをし、職も無い。
私たちは彼を見ながら言う ばかなやつだ。
 物乞いなどせずに、働けばいいのに。
その名はイエス・キリスト。
 社会や教会から追い払われる。
なぜなら私たちは彼を力ある王にしたのに、
 彼は貧しい人として生きるから。

  ※くり返し


3. その名はイエス・キリスト
 病気で、牢屋の檻の中に住んでいて
私たちはほとんど彼を見ることはなく
 追いやられた人であることを知っている。
その名はイエス・キリスト。
 愛と正義の世界に飢え渇いて歩いている
しかし彼が平和を唱えるや否や
 「秩序」は彼を争う人にしてしまう

  ※くり返し


4. その名はイエス・キリスト
 売春宿に住んでいるとののしられている
多くの人は彼に手を差し出すことを恐れ
 彼を町から追放する。
その名はイエス・キリスト。
 この世界に住み、住みたいと願う真の人
彼にはもはや隔ては存在しない
 私たちすべての人を兄弟にしたいのだ

          ※くり返し



いかにも南米らしい現実を踏まえた、ちょっと日本の数会のセンスでは生まれてこないような賛美歌ではないでしょうか。 賛美歌には似つかわしくないような強烈な言葉であります。それが美しいメロディーに乗せて歌われるのです。日本語版歌詞を作りましたので、ぜひ歌ってみてください。 


1. その名はイエス・キリスト  飢えのため叫んでいる
私たちはその前を     足早に通り過ぎる
その名はイエス・キリスト  道端で眠っている
私たちはかたわらを    教会へと急ぎ行く

  ※私たちのただ中に  おられるのに気づかない
   私たちのすぐそばに おられるのにわからない

2. その名はイエス・キリスト  家もなく仕事もない
私たちはあざ笑う      「ばかなやつ、働けよ」と
その名はイエス・キリスト  力の王であるより
貧しさに身をおかれて   人から退けられる

  ※くり返し

3. その名はイエス・キリスト  平和と愛を求めて
正義を説き始めると    捕らえられ、黙らされる
その名はイエス・キリスト  牢屋の中に入れられ
しいたげられる姿は     私たちには見えない

  ※くり返し


楽譜